ニュースリリース
企業情報
マツダ/フォード/長安汽車集団合弁による南京車両生産工場、中国政府の承認取得
マツダ、フォードおよび長安汽車集団(本社:中国重慶市)は、この程中国江蘇省の南京市江寧(こうねい)経済技術開発区で計画している車両生産工場の建設について、中国政府の承認を取得したと発表した。これは、マツダ、フォードおよび長安汽車集団3社が中国で協力を進める上で重要なステップとなる。
新工場は、中国における3社の初めての合弁事業となる。新工場は工場面積19万平方メートルとなる見込みで、生産能力は当初年間16万台とし、将来は年間20万台まで拡張が可能である。
新工場はプレス・車体・塗装・組立の各工場を有する自動車の一貫生産工場で、複数車種のマツダ車およびフォード車をフレキシブルに生産する。マツダの最新の生産技術・製造技術をベースに、地球環境と働く人に優しい効率性の高い工場を3社で建設する。
新工場は、フォードモーターカンパニーのビル・フォード会長兼CEOが2003年10月に訪中した際に発表した10億ドルの投資の一環となるものである。今後、マツダは長安フォードに出資してこのプロジェクトに参画する予定である。
マツダの井巻久一社長兼CEOは、「南京の新工場はマツダの中国におけるビジネス戦略上重要な鍵となり、これにより中国での生産能力が拡大できる。私たちはマツダの強みである生産・製造技術の全てを結集させ、世界レベルの品質とコスト競争力をもつ効率性の高い工場を、長安汽車集団およびフォードとともに建設する。ここで生産される商品は、高品質・高性能かつ運転してワクワクするような車であり、中国のお客さまに必ず満足してもらえる自信がある」と語った。
フォードのマーク・シュルツ執行副社長兼アジア太平洋・アフリカ事業社長は、「南京でのプロジェクトは、中国での成長につながる重要なステップとなる。このプロジェクトが実現したのは中国政府および江蘇省当局の協力のおかげであり大変嬉しく思っている」と述べた。 さらに、シュルツ氏は、「マツダの参画により、これまで両社が世界各国で行ってきた生産領域での協力関係がさらに広がることになる。また、マツダの高い生産・製造技術と中国を知り尽くした長安汽車集団の知識を融合することは関係各社の大きな利益となる」と述べた。
長安汽車集団の尹家緒(Yin Jiaxu)会長兼CEO(董事長 総裁)は、「南京は自動車工場の建設に最適な場所である。重慶での長安汽車とフォードの合弁事業は拡大しており、生産は順調に伸びている。新工場の建設とマツダの参画により成長はさらに加速するとともに、人口の多い中国の東部地域での販売にさらなる貢献が期待できる」と述べた。
新工場の建設と運営は3社が協力して行う。工場長には、重慶での幅広い経験を生かして元長安フォード生産技術担当副社長の応展望(Ying Zhanwang)氏が就任した。また、製造担当副社長には、マツダ本社生産技術部出身の荒木正廣氏が就任し、ビジネスオペレーションの副社長には元フォード中国最高財務責任者(CFO)のアルバート・リー(Albert Li)氏が就任した。
新工場ではマツダとフォード両ブランドの小型車を生産する。生産車種の詳細は後日発表する。
フォードのシュルツ氏は、「中国はすでに世界第3位の大きな自動車市場に成長している」と述べ、さらに「新工場の建設により、私たちは今後中国のお客さまにフォードおよびマツダのより多くの商品を提供していきたい。同時に、商品だけでなく私たちの会社やビジネスの進め方、さらには私たちが生活し働く地域社会をいかに大事にしているかについても紹介していきたい」と語った。 |